2016-05

10●古の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす。

10●古の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす。

10●古(いにしえ)の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす。 意訳 昔の人は自分のために学んだ。最近の人は他人から褒められるために学んでいるようだ。 憲問第十四の二四 子曰。古之学者為己。今之学者為人。
04●己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。

04●己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。

04●己(おのれ)の欲(ほっ)せざる所(ところ)は、人に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ。 意訳 自分がして欲しくないことは、他人にもしてはいけない。 衛霊公第十五の二四 子貢問曰。有一言而可以終身行之者乎。子曰。其恕乎。己所不欲。勿施於人。
36●専対すること能わざれば、多しと雖も、亦なにを以て為さんや。

36●専対すること能わざれば、多しと雖も、亦なにを以て為さんや。

36●専対(せんたい)すること能(あた)わざれば、多(おお)しと雖(いえど)も、亦(また)なにを以て為さんや。 意訳 ・相手と渡り合うことができなければ、いくら知識があっても、いつ何のためにそれを使うというのか。 子路第十三の五 子曰。誦詩...
12●生まれながらにして之を知る者は、上なり。 学びて之を知る者は、次なり。 困しみて之を学ぶ者は、又其の次なり。 困しみて学ばざる、民、斯れ下と為す。

12●生まれながらにして之を知る者は、上なり。

12●生まれながらにして之を知る者は、上(じょう)なり。 学びて之を知る者は、次なり。 困(くる)しみて之を学ぶ者は、又(また)其(そ)の次なり。 困しみて学ばざる、民、斯(こ)れ下(げ)と為す。 意訳 ・生まれながらに道に通じている人は最...
61●我生まれながらにして之を知る者にあらず。古を好み、敏にして以て之を求むる者なり。

61●我生まれながらにして之を知る者にあらず。古を好み、敏にして以て之を求むる者なり。

61●我(われ)生まれながらにして之を知る者にあらず。古(いにしえ)を好み、敏(びん)にして以て之を求むる者なり。 意訳 ・孔子であれ生まれてすぐに道理を身につけたのではない。古い書物などを好んで読み、いつも勉強していたからこそである。 述...
44●教えざる民を以て戦うは、是れ之を棄つと謂う。

44●教えざる民を以て戦うは、是れ之を棄つと謂う。

44●教えざる民(たみ)を以て戦うは、是(こ)れ之(これ)を棄(す)つと謂(い)う。 意訳 ・訓練されていない者を戦力として戦うのは、もはやそうした人達を使い捨てにしているのと同じである。 子路第十三の三〇 子曰。以不教民戰。是謂棄之。
25●政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民、之を信ず。

25●政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民、之を信ず。

25●政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民、之を信ず。 意訳 ・政とは何か。まず飯が食える状態にすること。次に治安をよくして安全を守ること。そして信頼されることである。 顔淵第十二の七 子貢問政。子曰。足食。足兵。民信之矣。
52●訴えを聴くは、吾猶人のごとし。必ずや訴え無から使めんか。

52●訴えを聴くは、吾猶人のごとし。必ずや訴え無から使めんか。

52●訴(うった)えを聴(き)くは、吾(われ)猶(なお)人(ひと)のごとし。必ずや訴え無(な)から使(し)めんか。 意訳 ・君子といえども訴訟になってしまうと仲裁をするのは難しいものである。それは普通の人と変わらない。だからこそ訴えが起きな...
07●之を道くに政を以てし、之を斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥無し。 之を道くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥ありて且つ格し。

07●之を道くに政を以てし、之を斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥無し。

07●之を道(みちび)くに政(まつりごと)を以てし、之を斉(ととの)うるに刑を(けい)以てすれば、民免(まぬが)れて恥(はじ)無し。 之を道くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥ありて且(か)つ格(ただ)し。 意訳 ・人々を政治や法...
57●民は之に由ら使む可し。之を知ら使む可からず。

57●民は之に由ら使む可し。之を知ら使む可からず。

57●民は之に由(よ)ら使(し)む可(べ)し。之を知(し)ら使む可からず。 意訳 ・民衆を政策に従わせることはできても、その政策の意図するところを知ってもらうのは難しい。 泰伯第八の九 子曰。民可使由之。不可使知之。