03●和をもって貴しと為す。和を知りて和すれども、礼を以て節せざれば、亦行う可からず。
05●疏食を飯らい、水を飲み、肱を曲げて之を枕とす。楽しみ亦その中に在り。
07●之を道くに政を以てし、之を斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥無し。
之を道くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥ありて且つ格し。
08●之を知るは之を知ると為し、知らざるは知らずと為す。是れ知るなり。
09●苗にして秀でざる者、有るかな。秀でても実らざる者、有るかな。
11●既往は咎めず。
13●巧言令色、鮮なし仁。
14●教え有りて類無し。
21●君子は器ならず。
23●吾が道は一以て之を貫く。
25●政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民、之を信ず。
26●小人の過つや、必ず文る。
30●君子に三戒あり。
少き時は、血気未だ定まらず。之を戒むるは色に在り。
壮なるに及びては、血気方に剛し。之を戒むるは闘いに在り。
老ゆるに及びては、血気既に衰う。之を戒むるは得に在り。
31●吾日に吾が身を三省す。
人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝えしか、と。
34●後生 畏る可し。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十・五十にして聞こゆること無きは、斯れ亦畏るるに足らざるなり。
36●専対すること能わざれば、多しと雖も、亦なにを以て為さんや。
37●速やかならんことを欲する無かれ。小利を見ること無かれ。速やかならんと欲すれば則ち達せず。小利を見れば、則ち大事成らず。
40●位無きを患えず。立つ所以を患う。己を知る莫きを患えず。知る可きを為さんことを求む。
41●吾、十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして迷わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を喩えず。
43●之を如何せん、之を如何せんと曰わざる者は、吾之を如何ともする末きのみ。
45●君子は義を以て上と為す。君子も勇有りて義無くんば、乱を為す。
47●辞は達するのみ。
51●郷原は徳の賊なり。
52●訴えを聴くは、吾猶人のごとし。必ずや訴え無から使めんか。
53●礼に非ざるもの視ること勿れ、非礼、聴くこと勿れ、非礼、言うこと勿れ、非礼、動くこと勿れ。
56●中人以上は、以て上を語ぐ可きなり。中人以下は、以て上を語ぐ可からず。
58●其の身正しければ、令せずとも行われる。其の身正しからざれば、令すと雖も、従われず。
60●発憤して食を忘れ、楽しみて以て憂いを忘れ、老いの将に至らんとするを知らず。
61●我生まれながらにして之を知る者にあらず。古を好み、敏にして以て之を求むる者なり。
62●博く学んで篤く志し、切に問うて近く思う。仁、其の中に在り。
63●之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。
64●君子に九思有り。
視には明を思い、
聴には聡を思い、
色には温を思い、
貌には恭を思い、
言には忠を思い、
事には敬を思い、
疑には問を思い、
忿には難を思い、
得を見ては義を思う。
65●子、四を絶つ。意なる毋れ、必なる毋れ、固なる毋れ、我なる毋れ。
66●命を知らざれば、以て君子と為る無きなり。礼を知らざれば、以て立つ無きなり。言を知らざれば、以て人を知る無きなり。
67●君子は義以て質と為し、礼以て之を行ない、孫以て之を出だし、信以て之を成す。君子なるかな。