論語の教訓

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01●人知らずして慍らず。亦君子ならずや。

02●学びて時に之を習う。亦説ばしからずや。

03●和をもって貴しと為す。和を知りて和すれども、礼を以て節せざれば、亦行う可からず。

04●己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。

05●疏食を飯らい、水を飲み、肱を曲げて之を枕とす。楽しみ亦その中に在り。

06●故きを温めて新しきを知る。以て師と為る可し。

07●之を道くに政を以てし、之を斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥無し。

之を道くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥ありて且つ格し。

08●之を知るは之を知ると為し、知らざるは知らずと為す。是れ知るなり。

09●苗にして秀でざる者、有るかな。秀でても実らざる者、有るかな。

10●古の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす。


11●既往は咎めず。

12●生まれながらにして之を知る者は、上なり。

学びて之を知る者は、次なり。

困しみて之を学ぶ者は、又其の次なり。

困しみて学ばざる、民、斯れ下と為す。

13●巧言令色、鮮なし仁。

14●教え有りて類無し。

15●君子は人の美を成す。人の悪を成さず。小人は是に反す。

16●君子は周して比せず。小人は比して周せず。

17●君子は刑を懐い、小人は恵みを懐う。

18●君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む。

19●死生は命有り。富貴は天に在り。

20●君子は矜なるも争わず、羣すれど党せず。


21●君子は器ならず。

22●君子は其の言の其の行いに過ぐるを恥ず。

23●吾が道は一以て之を貫く。

24●敏にして学を好み、下問を恥じず。

25●政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民、之を信ず。

26●小人の過つや、必ず文る。

27●過ちて改めず。是、過ちと謂う。

28●過つを観れば、斯ち仁を知る。

29●仁を問う。子曰く、己に克ちて礼に復するを、仁と為す。

30●君子に三戒あり。

 少き時は、血気未だ定まらず。之を戒むるは色に在り。

 壮なるに及びては、血気方に剛し。之を戒むるは闘いに在り。

 老ゆるに及びては、血気既に衰う。之を戒むるは得に在り。


31●吾日に吾が身を三省す。

人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝えしか、と。

32●長幼の節は、廃す可からず。

33●君子は義に喩り、小人は利に喩る。

34●後生 畏る可し。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十・五十にして聞こゆること無きは、斯れ亦畏るるに足らざるなり。

35●貧にして怨む無きは、難し。富みて奢る無きは、易し。

36●専対すること能わざれば、多しと雖も、亦なにを以て為さんや。

37●速やかならんことを欲する無かれ。小利を見ること無かれ。速やかならんと欲すれば則ち達せず。小利を見れば、則ち大事成らず。

38●其の位に在らざれば、其の政を謀らず。

39●君子は和して同ぜず、小人は同して和せず。

40●位無きを患えず。立つ所以を患う。己を知る莫きを患えず。知る可きを為さんことを求む。


41●吾、十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして迷わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を喩えず。

42●仁に当りては、師にも譲らず。

43●之を如何せん、之を如何せんと曰わざる者は、吾之を如何ともする末きのみ。

44●教えざる民を以て戦うは、是れ之を棄つと謂う。

45●君子は義を以て上と為す。君子も勇有りて義無くんば、乱を為す。

46●過ぎたるは猶及ばざるが如し。

47●辞は達するのみ。

48●知者は惑わず。仁者は憂えず。勇者は懼れず。

49●知者は動、仁者は静。知者は楽しみ、仁者は寿もてす。

50●君子は言を以て人を挙げず。人を以て言を廃せず。


51●郷原は徳の賊なり。

52●訴えを聴くは、吾猶人のごとし。必ずや訴え無から使めんか。

53●礼に非ざるもの視ること勿れ、非礼、聴くこと勿れ、非礼、言うこと勿れ、非礼、動くこと勿れ。

54●年四十にして悪まる。其れ終わらんのみ。

55●其の身を絜くせんと欲して、大倫を乱る。

56●中人以上は、以て上を語ぐ可きなり。中人以下は、以て上を語ぐ可からず。

57●民は之に由ら使む可し。之を知ら使む可からず。

58●其の身正しければ、令せずとも行われる。其の身正しからざれば、令すと雖も、従われず。

59●吾試いられず。故に芸あり。

60●発憤して食を忘れ、楽しみて以て憂いを忘れ、老いの将に至らんとするを知らず。


61●我生まれながらにして之を知る者にあらず。古を好み、敏にして以て之を求むる者なり。

62●博く学んで篤く志し、切に問うて近く思う。仁、其の中に在り。

63●之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。

64●君子に九思有り。
視には明を思い、
聴には聡を思い、
色には温を思い、
貌には恭を思い、
言には忠を思い、
事には敬を思い、
疑には問を思い、
忿には難を思い、
得を見ては義を思う。

65●子、四を絶つ。意なる毋れ、必なる毋れ、固なる毋れ、我なる毋れ。

66●命を知らざれば、以て君子と為る無きなり。礼を知らざれば、以て立つ無きなり。言を知らざれば、以て人を知る無きなり。

67●君子は義以て質と為し、礼以て之を行ない、孫以て之を出だし、信以て之を成す。君子なるかな

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